高粗利経営への道

中小企業経営者、リーダー、創業者向けの役立つ情報を提供します

中小企業が大手企業と組むコツ

トランスフォーメーション思考では、大きなビジネスを創り出し、飛躍的な成長をすることをお勧めしています。

そのためには、大手企業と組むことが一つの近道となりますが、そうそう簡単ないことではないと思われる経営者の方が多いようです。

結論的には、イメージするほど難しくありません。

大手企業と組むコツは、

1、できる限り、リスクがなく、メリットしかない提案をする

2、ビジョン・価値観を明確に示して、共感を得られる相手である

3、下請けではなく、強みを補完し合えるパートナーである

4、大手企業の組む相手、経路を慎重に選ぶ

 

4、大手企業の組む相手、経路を慎重に選ぶ、が分かりにくいかもしれません。

これは、大手企業の本社が絡んだり、稟議事項になるようだと、却下になったり、下請け扱いにされたり、はじめは良くてもすぐに関連会社に切り替えられたりすることが懸念されるからです。

中小企業であれば、地域の支社や営業所の決済範囲でお付き合いできることも多いでしょう。

ビジネスパートナーは慎重に選びましょう。

大きいビジネスを探し続ける

大きいビジネスを探し続けるのはなかなか難しいことがあります。

そんなビジネスが見つからないというよりも、発想自体が縮こまってしまっていることが原因となっていることが多く見られます。

そんなことできっこない、自社には無理だということが心の中の基盤になっていると、手近なところから、小さく始めやすいところ空になりがちです。

コンサルやコーチがいれば、気付かせてくれるでしょうが、自分でやるときは要注意です。

トランスフォーメーション思考では、小さく始めて大きく育てるよりも、大きいものを見つけて確実なものに落とし込む絞り込むイメージだからです。

大きいビジネスの種を見つけても、そのままではなく、顧客に喜んでもらえて、儲けるビジネスモデルにすると、どうしても筋肉質に絞り込むこととなります。

だから最初はできるだけ大きいビジネスの種を見つけることをお勧めします。

自社を知る

トランスフォーメーション思考では、社長の想いや企業のビジョンを重視します。

だからと言って、現実をないがしろにするわけではなく、きちんと客観的事実を把握することに努めることは重要です。

良い悪いではなく、事実をきちんととらえるということです。

あれが悪いこれができていない誰がやらないなどネガティブなことは含まれません。

ただ事実を列挙していきます。

トランスフォーメーション思考では、飛躍的な発想をするのですが、夢ややりたいことだけ語っていくのではなく、現実的に成果を出すことを目指す思考なのです。

スタート地点とゴール地点を明確にし、どうやって達成できるのか、突き詰めて考え行動していきます。

目指すゴールが低いとモチベーションが上がりませんし、自社の実際の姿を把握していないと的確な手が打てません。

自社をきちんと把握することは非常に重要なことなのです。

 

過去の延長線上で考えない

トランスフォーメーション思考では、過去の経験や実績から発想したのではとても思いつかないような”突き抜けた飛躍”を目指します。

しかしこれは、自社のことをいったん脇においてとか、考えないということではありません。

逆に自社のことをもっと深く正確に把握することが必要です。

特に大切なのはビジョンです。

ワクワクするようなビジョンを改めてじっく設定することから始めます。

普通の新事業開発だと、マーケティング調査から入って、マーケットや顧客の求めているものを探るところから入るのかもしれませんが、トランスフォーメーション思考では、マーケットや顧客ニーズより、ビジョンです。

自社を深く正確に把握するとは、社長の内面を見つめ、本当にわくわくするビジョンや想いを引き出すことなのです。

ワクワクしない事業では、自身が真剣に取り組めないし、共感を呼んで協力者を集めることも難しいからです。

儲ける仕組みを創ることは大切ですが、儲けることをビジョンにするのはお勧めしていません。

儲けられなくなった途端に、すぐあきらめてしまうようになるからです。

ビジネスが一直線でうまくいくわけないのですから、いい時も悪い時もあり、悪い時に、ビジョンを共有した仲間といかに知恵を出して頑張れるかが重要なのです。

ワクワクするビジョンから逆算して考えるからこと、過去の延長線上で考えるのではなく、ビジョンから逆算して落とし込むという発想になるのです。

ビジネス規模

トランスフォーメーション思考では、新事業でのビジネス規模を重要視しています。

普通に考えると、いきなり大きなビジネスは難しいのでしょうが、トランスフォーメーション思考では、外部リソースを活用し、協力者と連携するからこそ、規模の大きいビジネスをいきなり始めることが可能です。

少なくても年間数千万円規模、できれば億単位のビジネスを考えます。

そうするとやはり中小企業が自社だけでやろうとしても、大きな規模のビジネスをいきなり立ち上げるのは難しいことがわかります。

小さなビジネスを育てていく考えもあるのですが、実際はあまりうまくいかないことが多いようです。

 

事例の大切さ

トランスフォーメーション思考のセミナーを随時開催しています。

考え方が飛躍しているため、理論だけでは半信半疑の受講者の方も、事例を挙げると納得していただけるようです。

今のところ、通用しない業種や業界はありません。

ただし、どんな企業でもどんな条件でも通用することなどありません。

一番難しいのは、成長する意思のない経営者です。

トランスフォーメーション思考は、飛躍的な成長を目指すものなので、成長することに関心がなければ、当然、成果は出ません。

ただ、赤字続きで苦労の連続で、やる気を失ったように見える再生企業の経営者の方も、将来への明るい確かな道筋が見えると、俄然、モチベーションが上がるケースが多いです。

そういう方は特に事例が響きます。

実際に自分が関与した具体的な事例を増やしていくことが大切ですね

将来を考える思考

コンサルティングで重要なものの一つに、将来を考える思考があります。

論理的かつ合理的な思考で考えるのはもちろんなのですが、現場では具体的で実現可能なものでないと意味がありません。

通常よくやってしまうのは、過去の延長線上で考えてしまうこと。

これは簡単だが、これでは会社がコンサルタントを雇う意味がないでしょう。

5W2H(誰が、何を、いつ、どこで、どういう目的で、どうやって、いくらかけてやるのか)で、詰めていくと具体性が出てきます。

経営目標を設定して、それにどう具体的にアクションを取れば、実現可能なのか、とことん考えます。

しかし、いくら優れたアクションプランや改善案を考えても、行動する人がいなければ(やらなければ)、成果が出ることはありません。

将来を考える思考の中では、対象の会社で、確実に行動に移すことができ、成果を積み上げられるストーリー(シナリオ)が大切だと気が付きました。

そして他人から与えられたストーリーでは、なかなかモチベーションが上がらない現実があります。

やはり社長や従業員を巻き込んで、一緒に将来について、具体的に考えてもらうプロセスが必要だと今は確信しています。