高粗利経営への道

中小企業経営者、リーダー、創業者向けの役立つ情報を提供します

ありたい姿をイメージする

成功者の話の中で良く出てくるのは、成功後のイメージを成功していない時から明確に詳細までありありとそこにあるかのようにイメージして生きている、というものです。

凡人の自分は、なかなかこれができない。

中村天風さんは、寝る前に明るい将来をイメージしてワクワクしながら寝るのが良いと教えてくれています。

稲盛さんは、その前に反省をすることを薦めていますが、どちらもできていない。

成功者になる近道は、成功者にに直接教えてもらい、真似することだと言われています。

しかし、実際には成功者にコンタクト取ろうとする人はマレでしょう。

意識を変えるところから始めなくてはならないと強く感じました。

今日からでも毎日、ワクワクする将来をイメージすることをやります。

宣言でした。

外部リソース活用

経営資源が乏しい中小企業は、新事業開発をやることなど考えられないといった声が多い。

優秀な人材、設備投資に欠けるお金、開発に要する時間、必要な技術ノウハウ、など、とても自力で捻出できないと最初からあきらめている中小企業の経営者は多いのではないでしょうか?

今の時代、自力ですべてやろうとすること自体、間違っていると私は言いたいのです。

技術がなくても、持っているところと組めばいい。

営業力や営業の人材や経験が全くなくても、つながりを探っていけばいいし、営業をしてくれる仕組みを作ったり会社と組めばいい。

カネがなくても、できることは多くある。むしろ金をかけないで進める方法を考えれば、リスクが少ない。

持たなくてはいけないのは、明確なビジョンと強みの明確化です。

外部リソースの活用といっても、頼るばかりでは誰も協力してくれません。

明確で共感を呼び寄せるビジョンと成功へのロードマップがひつようです。

顧客も含め、すべての参加者がwin-win-winになるようにしなければ続かないでしょう。

外部リソース活用の場合、その組み立てが非常に大事です。

マッチング

ビジネスマッチングで大きなビジネスに育てることは簡単ではない。

利益のみで結び付いている場合は尚更です。

利益が出たとしても、配分でもめることが良くあります。

ビジョンや想いで結び付く関係性が大事なのですが、やはり冷静で適切な見方ができる第三者を入れることをお勧めします。

アドバイザーでも良いのですが、普段ではファシリテーターとして仲間に入れておくことも、抜け漏れを防いだり、目標を決めたり、やらなければいけないことをどの程度やればどうなるのか、といったことも整理しやすいのです。

ホームドクター的な役割がいてもいいし、目的や局面によって、専門家を変えてアドバイスを求めるのも良いでしょう。

とにかく、自分たちだけで進めるより、冷静で客観的な見方の出来る外部の第三者を入れることで、成功の確率はずいぶんと違ってきます。

想いやこだわりが強いほど、外部の意見を取り入れないのは危険です。

あらゆるリスクを考えていくことは、必要なのですから。

労働力

人手不足があちこちで顕在化してきている。

特に働く環境が整っていない中小企業はますます苦戦を強いられるだろう。

経営者は給料や福利厚生に目が行きがちだが、これで戦っては大企業には勝てない。

働き甲斐やビジョンの共有、地域社会への貢献など、その会社だからこそ働きたい、働く意味があると思える働く環境づくりが必要です。

「日本で一番大切にしたい会社」には、そういう会社ばかりです。

ただ、そう負いう会社になるにはどうしたらよいか、わかりやすい道筋や手順は示されていません。

真似をすることも意味がないとは言えませんが、不十分でしょう。

実現するには、相当時間と試行錯誤が必要なのです。

しかし、人手不足はそうは待ってくれません。

高齢者、女性、外国人の雇用や活用は避けられないでしょう。

ただその前に、ITの活用を今一度、見直すべきでしょう。

従来のように、高くて使えないシステムを売りつける業界の構造は変わりつつあるものの、基本的には同じです。

しかし、トライアンドエラーを前提として、リスクを踏まえて、あえてITを進める企業が大きな果実を得ることができると確信しています。

苦手だからや手を付けないではなく、専門家など外部リソースを使って、できる範囲で進めていくと効果的でしょう。

景気

中小企業の社長から景気の話を時々聞きますが、業界でのシェアを語れないようなら、ほとんど関係ないはずです。

景気が良かろうが、悪かろうが、中小企業は、常に改革を進めないと生き残るのが、難しいでしょう。

失敗とリスク

新事業開発では、失敗はつきものです。

だからと言って、会社が傾いたりするような大きな失敗は避けるべきです。

ヴァージングループ創設者のリチャード・ブランソンは、「リスクから逃げるのではなく、最小限にする努力をする」と言っています。

成功するためにはリスクは避けられない。だからと言って、リスクを考えないのは論外。徹底的に考え、慎重に正しい選択肢を選ぶ努力を惜しまない。

これは失敗をしないようにすることではないという。

ビジネスは失敗から学ぶ方が大きいという。だから失敗は多くすべきとも言っている。

つまり、いくら時間をかけて考えても、ビジネスはうまくいくとは限らない。

とりあえず行動し、小さな失敗から学びながら進化させていくことが大切なのだろう。そして、行動のたびにリスク対策をしっかり考えておくことが重要らしい。

簡単にも順調にも行くわけがない、それが当たり前と考え、ダメだった時のことを細かく事前に考えておくことがポイントなのだろう。

素晴らしいビジネスアイデアや、練りこんだビジネスプランなどが出てくると、途端に安心してしまい、失敗のリスクを考えることは自身のなさの裏返しのように思ってしまい、ついつい考えなくなってしまうのではないだろうか?

小さな失敗を重ねてビジネスを強化していくことを念頭に置いていれば、いちいち凹むことなく、次々に手を打っていける。

リチャードブランソンも言っているが、成功するには多少の無理を覚悟で、あえて難しい選択肢に挑戦することと同時に、冷静であらゆる選択肢を考えつくす過程も重要だ。

失敗はつきものだが、小さな失敗を重ねることで、ダメージを小さく成長を大きくできるような心構えややり方が、中小企業には特に合っているのではないだろうか。

多角化

結論的には、多角化は進めていくことには賛成です。

新事業開発は、1つやれば終わりではなく、続けていくこと、増やしていくことも推奨します。

ただ、一頃の多角化ブームの時のような、本業がだめなので、ほかの業界や分野に顧客ニーズを見つけてチャレンジすることは、あまり勧めません。

基本は、本業をしっかり立て直すことです。

そして、ビジョンを軸として、関連した新事業をアメーバのように増やしていくことです。

関連したというのは、同じような業界や業態という意味ではなく、ビジョンや志に沿っているということです。

新事業をいくつも立ち上げていくことで、経験値が積みあがると同時に、シナジーも生まれやすくなってきます。

ハウステンボスが復活した要因の一つに、複数の業務を同時に担当するマルチタスクがありますが、縦割りの担当を決めるのではなく、顧客にとって会社にとって一番やるべきことを一人一人が考えて実行する体制と行動規範が必要でしょう。

多角化は結果論であり、目的にしないほうが良いでしょう。

継続して、新事業を開発し続けていくことが、会社にとっても従業員にとっても成長する基盤を強化するものと捉えています。

また、大事なのは、ダメになったら直ぐに止めることでしょう。

ずるずると引きずらない。

こだわりすぎない、入れ込みすぎない、冷静さも必要です。

そのためには、3年以内に利益率10%以下なら撤退などの基準を決めておくと良さそうです。

儲かる事業を開発するのは難しいですが、途中で撤退するのはもっと難しいでしょう。

1つだけでなく、継続して新事業を生み出し続けると覚悟しておけば、これらも防げるのかと思います。