高粗利経営への道

中小企業経営者、リーダー、創業者向けの役立つ情報を提供します

ビジョンを中心に大きく広く考える

事業見直しや新事業を考えようとするとき、注意することがあります。

過去の延長線上で考えないということです。

今までやってきたことや現在の経営資源(ヒト・モノ・カネ・技術)からいったん離れないと新しい発想は生まれません。

 

そのとき起点となるのが”ビジョン”です。

建前ではなく、本当にわくわくするような”ビジョン”です。

 

”ビジョン”は、世界一になる、自社の技術で世の中を変える、顧客及び従業員の物心両面の幸せ、など、経営者や企業によって様々で何が正解などありません。表現が曖昧でも、ワクワクするもので構いません。

 

ビジョンを10年後の「ありたい姿」に変換するとどうでしょう?

例えば、ビジョンが「日本一の美容院」の企業なら、”日本一”って何だろうと考えると思います。売上?規模?技術?顧客満足

 

規模だとしたら、10年後は地域で最も多い店舗数20店舗くらいだなと具体的な目標が定まります。そして5年後には最低5店舗、3年後には2号店を出そうとなります。

 

そうです。この企業はまだ美容院1店舗しか経営していないとします。現状から発想すると、今のお店の収益を上げて安定させてからでないと2号店出店は難しいと考えるかもしれません。

 

しかしビジョン中心だと、10年後20店舗3年後2号店を出すという明確な目標のためにどうすればいいのか考え、発想します。

 

お金が溜まったら、環境が整ったら、誰か助けてくれたら、次のステージに進もうと考えている経営者と、明確かつワクワクするビジョンを持っている経営者ではどちらが目標を達成しやすいのかは明らかでしょう。

 

現状から考えると発想が狭く貧弱なものしか出てきません。すぐに「そんなことできるわけがないオバケ」が邪魔してきます。

 

ビジョンから考えると、発想が大胆で広がります。広げっぱなしではいけませんが、逆算で現実に近づけること、これが具体化です。

 

どちらもスタートは同じですが、目指すベクトル(方向性)が違うし、やる気や勢いも違うとおもいませんか?