過去の延長線上で考えない
トランスフォーメーション思考では、過去の経験や実績から発想したのではとても思いつかないような”突き抜けた飛躍”を目指します。
しかしこれは、自社のことをいったん脇においてとか、考えないということではありません。
逆に自社のことをもっと深く正確に把握することが必要です。
特に大切なのはビジョンです。
ワクワクするようなビジョンを改めてじっく設定することから始めます。
普通の新事業開発だと、マーケティング調査から入って、マーケットや顧客の求めているものを探るところから入るのかもしれませんが、トランスフォーメーション思考では、マーケットや顧客ニーズより、ビジョンです。
自社を深く正確に把握するとは、社長の内面を見つめ、本当にわくわくするビジョンや想いを引き出すことなのです。
ワクワクしない事業では、自身が真剣に取り組めないし、共感を呼んで協力者を集めることも難しいからです。
儲ける仕組みを創ることは大切ですが、儲けることをビジョンにするのはお勧めしていません。
儲けられなくなった途端に、すぐあきらめてしまうようになるからです。
ビジネスが一直線でうまくいくわけないのですから、いい時も悪い時もあり、悪い時に、ビジョンを共有した仲間といかに知恵を出して頑張れるかが重要なのです。
ワクワクするビジョンから逆算して考えるからこと、過去の延長線上で考えるのではなく、ビジョンから逆算して落とし込むという発想になるのです。