モチベーション
モチベーションほど扱いにくいものはないのかもしれない。
コンサルまたは支援者として、経営者のモチベーションをどう扱ってよいのか、いつも悩んでいます。
コンサルティングで大切なのは解決方法ではなく、支援先の企業や経営者が実際に行動を起こし、継続してくれることだと今は思っています。
いくら優れた提案をしても、その通りやれば明らかに業績が上がり、功績ができるとわかっていても、行動に移さない、続かない経営者の方や幹部・従業員の方を多く見てきました。
コンサルから見れば、もったいない、ばかだなぁ、とすぐに言ってしまうのですが、人間の心理からすれば至極当然で、一方的に他人から押し付けられた考えを素直に認めて、その通りに行動し続けることは、自分の存在意義を危惧してしまうのでしょう。
頭では理解し納得してくれても、積極的な行動、つなり言われなくても自ら進んで行動を始めるようになるには、相当ハードルが高いと言えます。
だから今では、相手の想いやこだわりを引き出し、それを大事にすることで、相手のモチベーションをも引き出そうと取り組んでいます。
モチベーションを意図的に持たせる、引き出すことは非常に困難ですが、引き下げたりなくしたりすることは簡単にできるので厄介です。
経営者のモチベーションの火種が見つかったら、大切に育てて、その火を消さないように、見守り続けていかないと、行動に結びつかず、結果、成果も出にくいのです。
コンサルティングの支援でも、相手のモチベーションに配慮しながら、進めていくことが肝要だと感じています。