高粗利経営への道

中小企業経営者、リーダー、創業者向けの役立つ情報を提供します

SWOT分析

行政への補助金申請や金融機関への経営戦略・事業計画を作成するときには、SWOT分析を求められることが多い。

SWOT分析は、強み・弱み・機会・脅威の四つの要因について分析し明らかにする手法です。

一見、わかりやすそうなので一般的に使われていますが、実際に有効に使われているかどうかは甚だ疑問があります。

コンサルタントが調べて検討して導き出したものを提示する場合が多いですが、効果的なやり方は、時間はかかっても企業側の人材が取り組むことです。

コンサルタントがやると、一般的な情報収集から入ります。

これはこれで役に立ちますが、一般論やあるべき論、成功事例からは、自社独自のものを導き出すことはできません。

自社については、企業側がよく知っているのですが、実際にやろうとすると、アイデアや言葉が出てこなくて、かなり苦労します。

効果的なのは、業界や一般論・成功事例をよく知っているコンサルタントが教える姿勢ではなく、ファシリテーターもしくはコーチとして、企業の取り組みに参加することです。

あなたの会社の強みは何ですか?

いきなり聞かれて的確に答えられる方がどの位いるでしょうか?

強みについても誤解されていますが、絶対的な強みを持っているといえる企業は殆どありません。

相対的なものです。

そして、企業特有のものではあるけれども、やりたい戦略やプロジェクトによって、自社の強みも変わってきます。

コアコンピタンスなようなものを、見つけ出そうと必死になることはありません。

強みの候補をいくつも見つけておいて、プロジェクトや連携する相手またはターゲットによって、どの強みが発揮できるのか考えるのです。

強みにしても、コンサルタントのような第三者を入れて、ファシリテーターとして活用し、いろいろな視点での質問や発想を促す質問をしてもらうと、テンポよく効果的に進行するはずです。

また、SWOT分析だけではもったいない、クロスSWOT分析までやるべきでしょう。

クロスSWOT分析は、将来の戦略を導き出すうえで有効な手法です。

やればアイデアが溢れてくるでしょう。

ここでも、個人でやるよりグループで盛り上がりながら楽しくやることがお勧めです。

まだまだSWOT分析を実際にやるときのコツはいっぱいあります。

これを定期的にやれば、みんなのモチベーションが上がり、業績もアップすることは確実でしょう。たぶん。