高粗利経営への道

中小企業経営者、リーダー、創業者向けの役立つ情報を提供します

真似をする

真似をすることは、姑息でいやらしいイメージを持つ人もいるが、相手が成功者だったり、志高く実行する場合は、大いに推奨すべきではないだろうか。

むしろ自分がやりやすくて理解できる範囲の真似だけしても効果があまり上がらないことが多い。

真似するなら徹底してやるべきだろう。

これは自戒を込めていているのだが、今までも成功者の真似をしようとしたことはあるが、部分最適にとどまっていたように思う。

自分が理解できないからこそやってみないと、成功者のことは理解できないのだろう。

なりきるつもりでやってみよう。

はじめの一歩

目的と目標を明確にして、計画を作る際に注意する点がある。

計画は実行しなければ、当然、成果は生まれないことと、実行すれば必ず効果があるものであることが大切だ。

今までできなかったのに、計画を立てた途端に自然とすぐにできるようになることのほうが不自然でしょう。

はじめの一歩で躓けば、後はない。

最初はスモールステップが基本で、とにかく小さくても一つずつ行動を起こし実績を積み上げていくことで、行動の習慣化や自信が積みあがります。

最初に躓けば100%失敗だけど、簡単にできる小さなことでも、10個成果ができれば、次に失敗しても10分の一で、すぐに挽回できる。

ただし次第に目標を高くしていかないと、目的達成には結びつかないので、経営者は焦ってしまうが、我慢が必要です。

できれば自発的に動けるようにならないと、勝手に上の立場から目標を勝手に上げると、途端に従業員はやる気をなくしかねないからです。

目的を意識させること、そのために何をすればよいのか、常に考えてもらうことを、我慢強く従業員に求めていくことが重要なのでしょう。

目標の設定

ビジョン、いわゆるありたい姿を明確に設定することが非常に大切だという話を以前しました。

ビジョンが合っているかどうかの判断基準は、ビジョンをイメージしてワクワクするかどうかなのです。

ワクワクするビジョンを設定したら、即行動というわけにはいきません。

旅行で世界一高い山を登ると決めても、何の準備もせず、ビザも旅券もなく旅立っても難しいのと同じです。

この場合、世界一高い山を登るのは目的であって、それを達成するための目標や計画など戦略が必要なのです。

世界一高い山を登るのは、お金があればすぐに登れるわけではありません。

多額のお金ももちろん必要ですが、登山の豊富な経験、知識、技術や仲間づくり、自身の体力や健康など、様々な克服しなければならない障害があります。

目標は一つではありません。

どの時点でどうなっていたいのか、いわゆる5W2Hで目標を具体的に設定します。

そのときの注意点は、現時点から始めないで、ゴールから逆算することです。

今、できることから行動を積み上げていくと、おそらくゴールは遠くかすんで見えないでしょう。

行動の開始はできることから少しずつ始めるのですが、目標の設定は大胆にゴールから逆算し、一定の期間で目標をきめ細かく設定しておくことがコツとなります。

振り返りと軌道修正が必要だからです。

そのとき決して目的やゴールを動かさないことです。

都合に合わせて、勝手にビジョンを変えるのは、経営者への信頼を失ってしまうからです。

質問コンサルティング

適切な質問は非常に大きな気づきを生むことがある。

相手に使うだけでなく、自分に質問で問いかけてみるのも有効だ。

普段のコンサルティングでは、できるだけ聴く側で徹しようと心がけています。

ただ聞きっぱなしではなく、目的や場面に応じて訊く(=質問)ようにしています。

相手が頭の中を整理できるように質問したり、想いをもっと引き出すために質問したり、発想を広げる質問なんてものもしたりします。

自分や相手の発想や考えの殻を破るために、「究極の質問」をするのは効果的です。

あと寿命が1年しかなかったら、とか

ビジネスに足りないものは神様が何でも与えてくれるとしたら、などの質問です。

どうしても目先のことに囚われてしまう自分みたいな人には、最終目的を見直す意味でも効果があります。

コンサルティングによって知識を与えるより、適切な質問によって、気付きを与えるほうがよほど感謝されるのを何度も経験しました。

やる気が出て、行動につながるのはもちろん後者の方です。

 

事業アイデア

新規事業開発というと、まったく世の中にない事業を発想しようと頑張ってしまうのではないだろうか?

中小企業ならば、そのような発想は必要ないとは言わないが、逆に世の中で流行っている事業を自社のビジョンや理念に合わせて、取り込んでいくことをお勧めします。

全国展開するのであれば別ですが、世の中に既にあるものでも、自社が展開する地域ではまだ提供されていない商品やサービスは結構あるものです。

ルールを守ったうえで真似をするのは悪いことではないし、むしろ本家と提携やライセンス供与してもらってもいいかもしれません。

今の時代は、変化が早く、スピードが求められます。

中小企業が自社でゼロからアイデアをカタチにするのは、よほど思い入れがある場合だけでしょう。

もっと考えも行動も軽くて良いのです。

ただし、自社の理念や想いと合致していないことはすべきではありません。

そして、失敗無しでやろうとしてはいけません。

多くの失敗を経て成功があるのなら、小さな失敗を早く数多くやることを最初から計画の中に入れてしまうのがいいのです。

事業アイデアが自社でできそうになかったら、不足している経営資源を持っている企業と組めばいいのです。

これからは良い意味での軽さが必要なのでしょう。

人手不足

帝国データバンク「企業の動向調査(2017年7月)」によると。45.4%の企業は正社員が不足と答え、過去最高だという。業種では、情報サービスがトップである。

また、非正規社員の不足は29.4%とここ半年は横ばいだが、1年前より4.5ポイント高い。中でも飲食業は78%の企業が人手不足と答えている。

情報サービスは専門技術がいる場合が多いので、需要の増大に追いついていないのだろう。

しかしその他では、いわゆる3Kイメージの業界や小売業は厳しいようです。

非正規社員では、飲食業と小売販売業は集まらないようです。

コンビニの店員を見れば、外国人ばかりなので、変化を肌で感じられます。

コンビニは高校生でもできるようにオペレーションマニュアルがしっかりしているので、外国人も受け入れやすいのでしょう。

現実に人が集まらないので、事業を縮小したり、店舗撤退したり、最悪、倒産までになってしまう現象が増えつつあります。

国は働き方改革や最低賃金アップを目指しているので、経営者にとっては、少ない人数で今まで以上の成果を上げるやり方にシフトしていかないと生き残れないのです。

従来の業務の改善レベルでは到底難しいのは明白。

儲かる事業への転換がますます求められるでしょう。

 

利他の心

特に経営者には「利他の心」が求められるという。

利他の心とは、自分以外の他社を利する心で、反対語は、利己の心、です。

情けは人の為ならず、という諺がありますが、厳密には、利他の心ではありません。

人に情けをかけるのは結局自分に利が返ってくるのを最初から期待しているからです。

見返りを期待せず、Giveに徹する。

成功者の話では、よく聞かれます。

Give&Takeではなく、Give、とにかくGiveだそうです。

利他の心で話をすると、全く後ろめたいこともなく、心から願うことなので、軸がしっかりして、発言がぶれずないため、社員や取引先の心にも響くのだそうです。