高粗利経営への道

中小企業経営者、リーダー、創業者向けの役立つ情報を提供します

右脳と左脳

トランスフォーメーション思考では、過去の延長線上ではなく、大胆な飛躍が可能である。

それはどちらかというと右脳的である。

ビジョンに近づけるよう、今の力や経験上での実現可能かどうかの積み重ねではなく、閃きと意欲に近いものである。

ワクワクする目標を立てると、やる気が出てどうしたら達成できるのか真剣に考え取り組むことができる。

左脳では合理的な思考となるので飛びぬけた発想はし難い。

しかし、右脳だけでは心もとないのである。

ビジョンに基づいた飛びぬけたナイスなワクワクするビジネスであっても、ち密に儲かるか儲からないか計算できるようでないと、事業は成功だが赤字ということになってしまう。

これからの時代は、右脳と左脳のバランスこそ、経営者には大事になるのだろう。

訓練

イデア発想や閃きがある人は、持って生まれたものというより、そういう発想が習慣化されていることが大きいのではないかと思っている。

つまり天才ではなく、訓練していくことで、ユニークで大胆なビジネスアイデア発想ができるのだ。

やはり常日頃から、何か新しいビジネスはないのかと、例えば新聞を読んでいても考える人が強いのだろう。

 

時流

新規事業を考えるうえで、時流を読むことは大切である。

つまり近い将来を予測するということだ。

今の日本の経営環境は大激変真っただ中であり、これからの変化は本当に読みにくい。

天災もそうだが、北朝鮮の暴挙など、どう影響があるのか先を読むことが本当に難しい時代である。

それでも時流や未来を読む癖をつけるべきであろう。

そういう習慣が身についていれば、変化に対する対応力が格段に違うのだから。

軌道修正与も容易であろう。

 

提携と連携

新事業開発では、ビジョンを軸として結び付く仲間作りは重要です。

自社独力でやることは可能ですが、シナジー効果を発揮できる協力企業を見つけると、ビジネスは強く大きく継続できるようになるからです。

ただし、儲けるのは当たり前にしても、ビジョンの共有がなく、儲けだけでつながっているような関係は歓迎できません。

新規事業で最初からうまくいき続けることなどマレだからです。

うまくいっているときは良いが儲からなくなったりトラブルがあると途端に関係が悪くなるような協力者では、事業の継続した成功は望めません。

よくある間違いの一つは、何をやるかは後回しにして、とりあえず、公に関係性を結ぶ「提携」をしてしまうことです。

目的や特にビジョンや想いの共有なしに関係だけ明確にしても、うまくいくことは少ないでしょう。

提携でよくあるのは、できることから始めるというものです。悪くはないのですが、どちらも都合のよい一部だけの協力ですから、それはシナジーではなく妥協です。

妥協の事業は、当然、弱く小さく短期になる傾向が強いのです。

連携は提携より大きな概念でしょう。

相手企業との関係性は重要ですが、契約書中心ではなく、ビジョン中心でむすびついた関係性を築き、目的そしてシナジー効果を明確にした連携を目指すべきでしょう。

 

予実管理の重要性

予実管理は、予算に対して実績で達成できているか確認することです。

数字での目標達成表とも言えるでしょう。

数字で考えることはとても重要です。

アクションプランで立てた行動をしっかりこなしたとしても、数字が伴っていなければ、その行動について修正することを検討しなければなりません。

企業の場合、数字が伴わないということは、想定よりお金が稼げていないということで、最悪、倒産の可能性もあります。

予算を組む時は、未来を予測することであり、行動とその効果の可能性を推定することです。

環境や状況は常に変化するのですから、早々思い通りにいかないこともあるでしょう。

だからと言って、予算を立てたら、あとは振り返らずに、決めた行動をするだけでは目標を達成することは難しいでしょう。

多くの会社が、予実管理の考え方と使い方を間違えているようです。

毎月の答え合わせではありません。

ましてや決算時だけしか活用しないなど論外です。

月別の管理なら、月末が来る前に、どうやったら目標を達成できるのか、準備し振り返り適宜対策を講じるために活用します。

半年先を見据えて、取引先別、商品別、顧客別の受注予定リストを確度とともに、管理しておき、早め早めに手を打っていくことで、精度を上げていくのです。

常に半年先までの毎月の受注予測と候補案件の確度を見ていくことで、やるべき行動を優先順位をもって考えていきます。

不安や問題があるなら、早めに上司に相談し、対策を打てるでしょう。

予実管理は、達成した達成できなかったの結果だけを見るのではなく、うまく活用していくことが大事です。

優先付け

事業アイデアの出し方はそれこそたくさんあります。

まずはたくさん出すことが大切です。

それもすぐに実現できそうな改善レベルではなく、突拍子もない、まったく関係なさそうなものがいっぱい出てくるまでやります。

つまらないアイデアを面白くするのは大変というより無茶ですが、面白いアイデアを実現可能レベルに落とし込むのは楽しく可能です。

そして多くの事業アイデアの中から、目的に合うものを選び出す作業が待っています。

結局は正しい場合があるので、直感で決めるのを否定しませんが、後のことを考えると優先順位付けをすることをお勧めします。

まずは、どういう評価要素にするのかを決めなければなりません。

短期で収益化したいのか、長期でも安定成長を目指すのか

利益なのか、売上規模なのか

実現可能性なのか、社会または企業の課題解決優先なのか

競合優位性なのか、独自性なのか

などなど

その中で、特に、ビジョンや想いに沿っているかも入れる必要があります。

そして数字で考えることも大事でしょう。

どんなに頑張っても数十万数百万規模の事業では、やる意味さえ疑わしい。

1つの事業アイデアがそのままうまくいくことはまずありません。

だめなら次という切り替えの早さもいるでしょうし、別のアイデアとの組み合わせもありでしょう。

そのためには、直感ではなく、理由を持って選択するほうが、後々、修正しやすいのです。

優先順位を考えることは、結局は、自社の価値観を見つめ直すことになるので是非、やってみることをお勧めします。

潜在意識

最近、よく耳にするのが潜在意識の活性化や活用です。

潜在意識なので、普段は意識しないのですが、気持ちや決断や考えなどに多大な影響を与えている意識のことです。

車が欲しいと思っていたら、TVを見ても雑誌を見ても道路を見ても自然と、新車に目がいってしまうのもそうなのでしょう。

潜在意識は持って生まれた特別な個性というわけではなく、変えることは可能です。

「自分はツイている」や「自分はすごいんだ」という言葉を、毎日繰り返し唱和すると、自信が出てくる、なんてことが一例です。

企業でいうと、経営理念やビジョンを社員全員で唱和することでしょうか。

これは、潜在意識の前に顕在意識でしっかりと理解し合意する必要があります。

少しひねた人は洗脳や押し付けなどと批判する人もいますが全く違います。

同じ企業で働くすべての従業員が、会社の基本的な考え方や方向性を共有し、同じ目的を持って成長を目指すためにあるのです。

従業員の多くが潜在意識化に共通したビジョンがある企業は経営者や社員の行動にぶれがありません。

これで何がいいかというと、お客様や社会からの信頼感を得られ、行動のパフォーマンスが桁違いに上がることが起こるのです。

つまり、迷うことなく、自信をもって行動できるのです。

ただ、潜在意識の前に、考え方の正しさが先ですが。