高粗利経営への道

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強みを見出す

自社の強みを把握することは重要だ。

経営戦略や事業計画を作成するときも、強みを活かして、市場での生き残りを考える。

銀行への融資依頼や補助金申請なども、SWOT分析などで強みを確認することは当たり前になっている。

ただ強みを見つけることは、結構難しい。

どの会社にも負けない強みはないかと探してもなかなか見つからないだろう。

強みは絶対的なものではなく、相対的なもので、環境や相手によって違ってくるからだ。

自社の強みだと思っていても、競合他社がそれ以上だと強みではなくなってしまう。

トランスフォーメーション思考では、他社との連携でシナジーを出して、ビジネスを成功に導いていくのだが、連携相手は、強みを補完し合う者同士でなければならない。

同じ強みを持つ者同士で連携しても、強化はできるがシナジーは難しいだろう。

そのため、連携を組む相手を探す時も、自社の強みを把握できていないと話が進まないだろう。

ただ、共感を呼ぶビジョンと、面白いビジネスモデルのアイデアを持ち、その中で自社の役割を明確にしていると、連携先へのアプローチも容易となるだろう。

当初のアイデア通りのビジネスモデルを続けることは難しく、段階に応じて、ブラッシュアップが必要だが、最初にビジネスモデルを考えた者が主導権を握る場合が多い。

連携相手が自社より大きかろうと大企業だろうと、自社から仕掛けることが大切だ。

その場合の強みは、もっと絞り込まれて、新しいビジネスモデルの中での、自社の明確な役割や価値観を反映するものとなっていなければならない。

つなり、強みを探すのは、全体を見て、視点を変えて、将来を見据えて考え続けるしかないだろう。