高粗利経営への道

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多角化

結論的には、多角化は進めていくことには賛成です。

新事業開発は、1つやれば終わりではなく、続けていくこと、増やしていくことも推奨します。

ただ、一頃の多角化ブームの時のような、本業がだめなので、ほかの業界や分野に顧客ニーズを見つけてチャレンジすることは、あまり勧めません。

基本は、本業をしっかり立て直すことです。

そして、ビジョンを軸として、関連した新事業をアメーバのように増やしていくことです。

関連したというのは、同じような業界や業態という意味ではなく、ビジョンや志に沿っているということです。

新事業をいくつも立ち上げていくことで、経験値が積みあがると同時に、シナジーも生まれやすくなってきます。

ハウステンボスが復活した要因の一つに、複数の業務を同時に担当するマルチタスクがありますが、縦割りの担当を決めるのではなく、顧客にとって会社にとって一番やるべきことを一人一人が考えて実行する体制と行動規範が必要でしょう。

多角化は結果論であり、目的にしないほうが良いでしょう。

継続して、新事業を開発し続けていくことが、会社にとっても従業員にとっても成長する基盤を強化するものと捉えています。

また、大事なのは、ダメになったら直ぐに止めることでしょう。

ずるずると引きずらない。

こだわりすぎない、入れ込みすぎない、冷静さも必要です。

そのためには、3年以内に利益率10%以下なら撤退などの基準を決めておくと良さそうです。

儲かる事業を開発するのは難しいですが、途中で撤退するのはもっと難しいでしょう。

1つだけでなく、継続して新事業を生み出し続けると覚悟しておけば、これらも防げるのかと思います。